CGにSurface imperfectionという考え方があります。
日本語に訳すと「表面の不完全性」でしょうか。
現実にある物体の表面に、完全に滑らかなものはありません。
作りたてのアルミサッシでもよく見ると研磨した跡が見えたり、
綺麗に拭いたつもりのガラス机でも布巾で拭いた跡が残ったりしますね。
CGではフォトリアルな質感を再現するために物の表面をあえて汚したり、
擦った跡をつけたりします。
実写撮影では綺麗なシーンや滑らかなカメラの動きを追い求める一方で、
CGはリアルを再現するべくあえて表面を汚す。
この対比が面白いですね。
- 2020年5月20日
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